遺骨の手元供養。引き継ぎ手がいなくなったらどう処分する?
- 鈴木俊行
- 2022年12月19日
- 読了時間: 2分
自宅で身近な供養をするための新しい葬法(手元メモリアル)が多数存在するようになった。
遺骨(焼骨)そのものを粉骨して加工したりしてペンダント、写真立て、骨仏にしたり、
骨壺のまま自宅の仏壇に安置したり、
さまざまな自宅供養の形が出てきた。
例えば、
「遺骨が、美しい永遠のメモリアルに生まれ変わります。」
と銘打っている遺骨加工業者もあり、
手元供養としてはお洒落で利用しやすいと思われる。
「エターナルプレートは、故人のご遺骨(焼骨)そのもので
お作りする、“永遠のメモリアル” “究極の形見”です。
故人の焼骨成分を約70%含む美しいファインセラミックスプレートは、衛生的で強度・耐火性・耐食性に優れ、ガラスや金属では得られない暖かみのある質感に仕上がります。
骨壺から解放され、お骨のイメージが全くないシンプルで
コンパクトな形状に生まれ変わるので、ご自宅のどこに
飾っても違和感がありません。
専用の桐箱に収めた状態で、立てかけて飾る事が出来ます。
取り扱いも容易で、今までにない自由度の高い供養が可能になります。」
(上記サイトから引用)
これら手元供養の遺骨加工品は、遺骨そのものではないのだろうか。
特に上記サイトのエターナルプレートは、
故人の焼骨成分を約70%含む美しいファインセラミックスプレート
とあるので、ほぼ遺骨です。
ところで、
これは、ある意味で問題もある。
つまり、この遺骨で作られた加工品(メモリアル)の保管者が亡くなったりした場合、
それを引く次ぐ方(祭祀承継者)がいないとか、
或いは、保管者が処分したいとかいった場合に
ゴミとして処分はできないだろう。
そこらに捨てることもできないだろう。
再度加工してパウダー状にしてから海洋散骨にするとか、
寺院で供養してもらうとか、
人の遺骨である以上、法律上の問題があるとすれば、
それをクリアするために、
さて、皆さんはどうされるのでしょうか?
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終活・相続・葬祭「法務」
行政書士鈴木俊行
葬儀葬祭法務特捜部
「終活・葬祭法務ネットワーク協会代表」
東京都杉並区阿佐谷
杉並区役所隣り
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