遠方にある墓を引き継ぎたくありません。どうしたらよいでしょうか?
- 鈴木俊行
- 2022年9月28日
- 読了時間: 1分
Q:遠方にある墓を管理することはなかなか難しく、できれば相続したくないと考えています。
●墓は相続の対象ではない
「系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前条の規定にかかわらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する」「慣習が明らかでないときは、祭祀財産の権利を承継すべき者は、家庭裁判所が定める」というのが法律上の決まりです。
つまり、墓の承継は相続とは別の引継ぎ方を取ることになります。
今後は、祭祀承継者になりたくない(墓を引き継ぎたくない)と考えている人が増え、
親族間で押し付け合いのような事案が増えていくと予想されます。
●祭祀承継者にならないためには
墓の管理者(祭祀主宰者)に祭祀を承継する人を指定してもらっておくことが必要です。
●祭祀承継者の指定は断れるか?
被相続人の指定等によって祭祀承継者になった場合、それを断ることはできません。
※祭祀承継者指定されてしまった後の対処は、別途ご説明します。
終活・相続・葬祭「法務」 行政書士鈴木俊行 葬儀葬祭法務特捜部
東京都杉並区阿佐谷 杉並区役所隣り

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