葬儀の際、菩提寺のない遺族の為に派遣される葬儀の時に初めて会う僧侶って必要ですか? 葬儀会社紹介の葬儀ビジネス
- 鈴木俊行
- 2023年5月5日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年10月7日
葬儀の際、菩提寺のない遺族の為に派遣される葬儀の時に初めて会う僧侶って必要ですか? 葬儀会社紹介の葬儀ビジネス
①葬儀のために葬儀会社が紹介する僧侶
菩提寺を持たない遺族の為に、葬儀の為だけに僧侶を紹介・派遣する葬儀会社がある。
現在ではそれが当たり前のようになっているようだ。
墓じまいなどにみられる世相のほか、もともと菩提寺を持たない人が増え、加速度的に宗教離れが顕在化する中、そういった葬儀や法事を依頼する先祖代々の菩提寺を持たない人たちのニーズと合致している。
遺族が葬儀会社と葬儀の打ち合わせをする際に、葬儀会社から菩提寺が有るかどうかを訊かれる。菩提寺がないとなれば、「僧侶は呼びますか? 当社でお坊さんをご用意できます。宗派の希望はありますか?」と葬儀会社から言われる。
遺族からみたら、仏式で葬儀を行いたいとなれば条件反射的に僧侶が必要であると考えてしまうから、葬儀会社が紹介してくれたら渡りに船である。
そのような、初見の僧侶が、葬儀という一大事において必要なのだろうか。
どのような僧侶かも分からないままである。
下手をすると、希望の宗派とは異なる宗派の僧侶が派遣されたりもする。
素人(遺族)には宗派の違いなど分からないだろうという意識が、葬儀会社側に有るのではないかと疑ってしまう。
しかも、僧侶に渡すお布施から、葬儀会社に紹介料が渡る。
葬儀会社の収入になる仕組みだ。
儲け優先のビジネスモデルのように感じてしまう。
②葬儀会社が事実上支配する寺院
葬儀会社が実質支配し、どこの宗派にも属さない「単立宗教法人」の認定僧侶として、各地の葬儀などに派遣されるシステムが当然のようにある。
寺院などの宗教法人が葬儀会社によって脱法的に買収され、葬儀会社の支配下に置かれた宗教法人(宗教法人と葬儀会社の役員が一部重複するなど)に所属する「にわか僧侶」等を葬儀の際に派遣し、僧侶が受け取ったお布施はその一部を紹介手数料として宗教法人に中抜きされる。
事実上、葬儀会社が支配する宗教法人の利益は、葬儀会社の利益となる。
にわか僧侶は、読経の練習をするなどしたアルバイトみたいな人が多いのではないか。
また、派遣される僧侶には、生活が苦しくなった小さな寺の住職が多いという。
広告などで、定額のお布施で僧侶を呼べる僧侶派遣サービスというものにも出くわすが、それも同様のビジネスモデルだろう。
なにしろ、
墓じまいなどにみられる世相のほか、もともと菩提寺を持たない人が増え、加速度的に宗教離れが顕在化する中、そういった葬儀や法事を依頼する先祖代々の菩提寺を持たない人たちのニーズと合致している。
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終活・相続・葬祭「法務」
行政書士鈴木俊行
「終活・葬祭法務ネットワーク協会代表」
東京都杉並区阿佐谷
杉並区役所隣り
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