人気で手軽だと考えられる「樹木葬」にも気を付けるべき点有り。今は様々なスタイルや契約内容があり要チェックです。
- 鈴木俊行
- 2023年1月22日
- 読了時間: 2分
お墓の情報サイト「いいお墓」が2022年1月に実施した「第13回お墓の消費者全国実態
調査(2022年)」によると、
購入したお墓の種類は、樹木葬が41・5%で最多、
次いで一般墓が25・8%、納骨堂が23・4%という結果になったようです。
様々な理由により、供養方法や葬儀・墓に関する意識が大きく変わってきたことにより、
墓じまいや改葬、手元供養が増加するなかで、樹木葬の人気が伸びたと言われています。
樹木葬が選ばれる背景は、
墓石購入費を節約できて、契約時に永代供養料を支払うことで継続してかかる管理費等の経費が発生しないことが多い、墓守がいなくなっても安心であるという手軽さと、
大自然に還すという想いにあるとも言えます。
ただし、
樹木葬といえども、最近は様々な契約スタイルがあり、
樹木葬(たいていは永代供養墓として契約)であっても、
契約後にトラブルが生じないように気をつける点があります。
1 交通の便が悪くないか。
2 運営母体はしっかりしたところか(行政や宗教法人など)、経営状態は良好か。
3 樹木葬の販売委託を受けた民間業者が前面に出過ぎていないか。
4 霊園の樹木葬エリアはふんだんに樹木が用意されている自然豊かな土地か。
5 余計なオプション(お金がかかる)が付いていないか。
6 埋蔵場所に墓石に代わるプレートが付いているのか。
7 合祀形式(他の方の遺骨と完全に混ぜて埋蔵)なのか、個別(個人や夫婦、或いは家族などの独立した区画での埋蔵)なのか。
8 個々の区画埋蔵であっても一定の期間経過後に合祀されることが多いがそれは何年後か。
9 遺骨はあとから取り出せるのか(合祀されると取り出すのは困難)
10 永代使用料を最初に払っても、継続した管理費などはいくらかかるのか。
11 親族などの関係者の同意はあるか。
12 そもそも菩提寺はないのか。
など
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終活・相続・葬祭「法務」
行政書士鈴木俊行
「終活・葬祭法務ネットワーク協会代表」
東京都杉並区阿佐谷
杉並区役所隣り
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