リビングウィルと事前指示書の違いとは
●リビングウィル(Living Will: LW)とは、簡単に言うならば生前の遺書のようなもの。
我が国では公益財団法人日本尊厳死協会が、
「日本尊厳死協会発行の「リビング・ウイル」(以下LW)は、人生の最終段階(終末期)を迎えたときの医療の選択について事前に意思表示しておく文書」としています。また、「もしものときには「私は、延命措置を望まない」という、包括的な事前指示書です。」としています。
なお、尊厳死宣言については、公正証書とすることができます。
●事前指示書とは(アドバンスディレクティブ(Advance Directive: AD))とは、日本語でそのまま「事前指示」と表すこともありますが、医療の文脈では「自らが判断能力を失ったときに、自分に行われる治療やケアの意向を示す意思表示のこと」という意味になります。
リビングウィルとあまり変わらないように思われますが、明確に異なる部分があります。それは、「意思決定をするときの代理人に指定があるかないか」です。アドバンスディレクティブの中にリビングウィルは内包されますが、アドバンスディレクティブはリビングウィルに加えて代理人の指定が加わるということです。
しかし、この定義も実は曖昧なもので、時折混同して使われる場合もあるようです。
注意が必要なのは、どちらも法的拘束力があるものではないということです。
終活・相続・葬祭「法務」 行政書士鈴木俊行 杉並区役所隣り
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