もうすぐ秋のお彼岸です。お彼岸の語源と由来は?
- 鈴木俊行
- 2022年9月15日
- 読了時間: 2分
もうすぐ秋のお彼岸です。
彼岸入り 9月20日(火)
中日 9月23日(金) ※秋分の日
彼岸明け 9月26日(月)
彼岸とは、日本の雑節の一つで、春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間。
語源は?
サンスクリットのpāram(パーラム)の意訳であり、仏教用語としては、「波羅蜜」(Pāramitā パーラミター)の意訳「至彼岸」に由来。
しかし、仏教を信仰する他の国ではこの時期に先祖供養を行うことはなく、日本独自の文化として馴染んできたもの。
「お彼岸にはお墓やお仏壇をきれいにして、ご先祖や亡くなられた方を供養しましょう」というのが一般的。
煩悩や迷いの世界であるこの世にいる我々は、
『六波羅蜜』と呼ばれる修行をすることで現世から悟りの世界である彼岸(浄土)へ到達することができるという教えがあり、仏様のご供養をすることで、極楽浄土に行くことができますよという風に考えられている。
由来は?
浄土思想でいう「極楽浄土」(阿弥陀如来が治める浄土の一種、西方浄土)は西方にあり、1年の内で2度、昼と夜との長さが同じになる春分と秋分は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので、西方に沈む太陽を礼拝し、遙か彼方の極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりとされる。
昼夜・東西が平行になるお彼岸の時期には、「あの世」へのゲートが開くといわれてきた。
現在では仏教行事として説明される場合が多いが、日本独特の祖先供養の行事。
彼岸の行事は日本独自のものでインドや中国の仏教にはないことから、民俗学では、元は日本古来の土俗的な太陽信仰や祖霊信仰が起源だろうと推定されている。
終活・相続・葬祭「法務」 行政書士鈴木俊行 葬儀葬祭法務特捜部
東京都杉並区阿佐谷 杉並区役所隣り

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