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葬式・葬儀までの間に故人が保管される裏舞台「霊安庫・霊安室」を見たことがありますか?<行政書士鈴木俊行>

更新日:5月3日




葬式・葬儀の裏舞台「霊安室」を見たことがありますか。

写真は ↑ ↓ に掲載。



亡くなったあとに、

葬式・葬儀までの期間、

故人を自宅安置しない場合は、


葬儀社等の霊安庫(遺体冷蔵庫・霊安室など)で保管する。


中規模以上の葬儀社などでセレモニー会館を自社で持っているところなどは、

たいてい、その会館内に霊安庫が備え付けられている。


遺体の搬送をしてくれて、遺体安置施設も完備しているのなら、

遺族は、まずは安心と思うだろう。


霊安庫の仕様、安置できる遺体の数、

霊安室のインテリアや規模は、葬儀社によってまちまちである。


中規模の葬儀社では、

一つのセレモニー会館にある霊安庫は8つとか12だろう。

焼香台を設置し、

葬式の日より前にも遺族等が焼香できるぐらいの広さを備えているところもある。


棺に納棺した遺体を冷蔵庫に納める場合や、

納棺前の遺体を納める場合がある

(損傷が激しい遺体などを除いては、搬送されてきたばかりの遺体は未だ棺に入れない)。


葬式・葬儀までの数日間、

故人はその霊安庫で眠っている。


霊安庫内に遺族等が枕花を供えることもある。

宗教者が来て枕経などの儀式を行うこともある。


その様子は葬式の舞台裏である。


多くの遺族・関係者はその舞台裏を知らないで、

葬式の日を迎える。


式場の準備が整い次第、霊安庫から遺体を運び出し、

棺に入った遺体を式場に安置する。


そして、

ようやく表舞台の幕開けとなる。



ところで、

霊安庫には数に限りがあることから、

繁忙期には納まりきらないことがあって、

そのような場合は、

会館内の空いている式場や着替え室、お清め所、その他のスペースに安置することがある。


繁忙期は、火葬場も混んでいて火葬、葬式・葬儀までに待たされることがある。

会館内の霊安庫以外の空きスペースが、遺体で混雑するなんてことがある。


それはとても奇妙な風景だ。



しかも、

エアコンでその場をしっかりと冷やさなければならない。

霊安庫以外に遺体を置いてしまっては、

暑い夏などはすぐに腐敗するのだ。


それらは、

棺に入ったものや、ストレッチャーに寝かされているものもある。


普通の人が見たらそれは異様な風景である。

裏舞台の景色だ。



そもそも、

遺族は、「葬儀社は遺体を霊安庫に安置している筈」と思っている。

遺体保管料も遺族から取る。

遺族の知らぬところで、葬儀社が何をしているか、

遺族は知らない。



最近は、

葬儀社とは別の民間施設である「遺体ホテル、遺体保管所」というものが出現している。

年間161万人が亡くなる多死社会であることから、

繁忙期において、都市部では火葬場も遺体保管場所も不足するところもあるという現代事情もある。


葬儀社で保管しきれない遺体を、「遺体保管所」に預けるのだ。


その遺体保管所に、許可等は不要で、

中には遺族が焼香できるような立派な「遺体ホテル」もあるが、

その実態は不明である。



葬式・葬儀の裏舞台「霊安室」を見たことがありますか。



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終活・相続・遺言・

墓・葬儀「法務」

行政書士 鈴 木 俊 行

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